2014年6月20日金曜日

客員教授 ムラタ・チアキ先生 初の自著本「ソーシャルデザインの教科書」発売

プロダクトデザイン学科の客員教授のムラタ・チアキ先生の初の自著本「ソーシャルデザインの教科書」が発売されました。



ムラタ・チアキ先生のコメント


2011年から企画し、2012年の3月に開催した「ソーシャルデザインカンファレンス」は、2014年で3回目の開催となり、通算54名の有識者の協力によって、社会ISSUEを解決するデザインのあり方について話し合う貴重な場となりました。
2012年版は、出版先が見つからず、図録という形で製本いたしました。
予算も少なく、登壇者の善意で成り立っていた状況下に、一筋の光が差し込みました。山本良一先生の主催するSPEED研究会(地球環境フォーラム@軽井沢)にて、生産性出版の方とお会いするきっかけを得て、今回の出版へと辿り着くことができたのです。

グランドデザインを描き、実践し社会還元をされている方々のイノベーティブな仕組みをピクトグラムによって図解し、分かりにくかった「ソーシャルデザインとは何か」といった部分にフォーカスしました。
それによってデザイナーのみならず、広くビジネス関係者に向けて、ソーシャルデザイン事例を紹介する企画となりました。
本書によって、若いアントレプレナーたちがデザインの意味を大きく捉え、社会に有益な実践を果たしていくきっかけになればと切に願うものであります。ここに、僭越ながら、「ソーシャルデザインの教科書」というお題を付けさせて頂いた次第です。
モノづくり、コトづくりに携わる全ての人に向けた一冊となっております。
一度お手にとって頂ければ幸いと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

著書概要
ソーシャルデザインの教科書


村田智明 著
ページ数:256ページ
価格:(本体2000円+税)
発行:生産性出版
・本書の詳細ページはこちら
http://www.metaphys.jp/media/archives/20140512707.php


2014年6月5日木曜日

Design Soil ミラノサローネ2014 出展作品展示会「 TAXONOMY OF "FREE"」開催のお知らせ

デザインプロジェクト「Design Soil」が、2014年のミラノサローネ出展作品展示会「TAXONOMY OF "FREE"」を6月12日(木)より開催します。
6月11日(火)にはオープニングイベントも予定しております。

学内の方々はもちろん、6月15日(日)のオープンキャンパスでは学外の方々にも見ていただく機会となります。
多くの方々のお越しをお待ちしております。




TAXONOMY OF "FREE"


私たちは、自由を謳歌しているようで、その実、制約を受け入れて生活しています。
その制約を取り払うことで、生活はより豊かなものになるのではないでしょうか。
一方、自由とは、制約との対比の中で体感することができるものでもあります。
これまでできなかったことから少し自由になるだけで人は幸福感を感じることができます。

今回、私たちは"自由"について考えました。
各々が"自由"を象徴する物事、行為や感覚を選んでキーワードに設定し、そのキーワードから生まれたアイデアをプロダクトにしました。
コレクション「TAXONOMY OF "FREE"」は、それぞれが捉えた"自由"の一端から生まれた作品たちです。







Design Soil ミラノサローネ2014 出展作品展示会
TAXONOMY OF "FREE"


会期:2014年6月12日(木)〜17日(火)
時間:10:00〜18:00
場所:プロダクトデザイン学科工房(92号棟)ガレージ



オープニングイベント
Design Soilのメンバーによるミラノサローネ報告会


Design Soilの作品の話やミラノサローネの紹介にとどまらず、メンバーそれぞれの視点から見たミラノサローネをし写真とともに振り返ります。
軽食と飲み物と供にお楽しみください。

日時:6月11日(水)19:00〜
場所:プロダクトデザイン学科工房(92号棟)9210実習室





2014年6月4日水曜日

アート&デザイン特別講義「これがNHK紅白の舞台裏だ!」開講のお知らせ

プロダクトデザイン学科では7月16日(水)に、昨年のNHK紅白歌合戦のステージデザイナーを講師にお迎えし、アート&デザイン特別講義「これがNHK紅白の舞台裏だ!」を開講いたします。


華やかな紅白の舞台裏では、どんなことが起きているのか?
放送ではわからない舞台裏をのぞいてみてください。

学外の方も聴講自由です。
ぜひ、ご参加ください。





アート&デザイン特別講義「これがNHK紅白の舞台裏だ!」


日 時:2014年7月16日(水)16:15〜17:45
会 場:神戸芸術工科大学 教育基礎センター1114教室
問合せ:078-794-5041(PF学科事務室)
学外の方も聴講自由(申込不要)

講師:山口 高志 (NHKデザインセンター 映像デザイン部/チーフディレクター)

紅白歌合戦(1998/1999/2003/2010/2011/2012/2013)、井上陽水 マニアックカタログ(2013)、NHK×日テレ 60番勝負(2013)、松任谷由実デビュー40周年 はてない夢の旅(2012)、松本人志大文化祭(2011)、宇多田ヒカル〜今のわたし〜(2011)、桑田佳祐〜55歳の夜明け〜(2011)、YMONHK(2011)、MUSIC JAPAN(2010〜2012)、プロフェッショナル 仕事の流儀(2006~2010)など  






昨年度も「これがNHK紅白の舞台裏だ!」が開講されました。
そのときの記事はこちらからご覧ください。


2014年5月20日火曜日

【展示会】プロダクトデザイン学科3年生「Turning point」


本学ギャラリー・セレンディップにて5月23日(金)まで、プロダクトデザイン学科3年生インテリアデザイン領域の学生による展示会「Turning pint」が開催されています。






この展示会では、2年次後期実習で制作したスツールを展示しています。

面白い構造からの発想(form)、あるものの見立てから発想(motif)、行為やシーンから発想(action)など限られた条件を「分岐点」とし、13人それぞれの発想の広がりを3つに分類しています。






「Turning point」


期 間:2014年5月19日(月)〜23日(金)
時 間:10:00〜18:00
場 所:神戸芸術工科大学ギャラリー・セレンディップ



2014年4月29日火曜日

「第四回 座る・くらべる 一脚展 2014」開催のお知らせ

「第四回 座る・くらべる 一脚展 2014」が5月8日(木)より開催されます。

兵庫県内で活躍する木工作家12名が、それぞれ新作椅子を一脚ずつ持ち寄り展示いたします。
さまざまなデザイン、質感、座り心地などをお確かめいただき、ぜひお気に入りの一脚を探しにお越しください。


プロダクトデザイン学科からは安森弘昌先生、昨年度まで実習助手をされていた馬場田研吾先生、プロダクトデザイン学科卒業生で非常勤講師の後藤雅宏先生が出展します。




第四回 座る・比べる 一脚展2014
「風景をつくる椅子」


会 期:2014年5月8日(木)〜5月13日(火)
時 間:am11:00〜pm7:00(最終日pm6:00)
会 場:神戸 デュオ ぎゃらりー (神戸市中央区)
    JR神戸駅南側 デュオこうべ地下街内
公式サイト:http://ikkyakuten.jimbo.com




人に最も近い家具だからこそ そこから生まれる「風景」がある

第四回を迎える今年の一脚展のテーマは「風景をつくる椅子」。
会場に並ぶ12人の作家それぞれの新作椅子は、暮らしの中でどのようなシーンをつくり出すのか。
その一場面の写真と共に展示します。




「國府理展 相対温室」が開催中です!

『國府理展 相対温室』は、中止となりました。詳しくは、下記サイトをご覧ください。

http://www.acac-aomori.jp/air/2014-1/

http://www.asahi.com/articles/ASG4Y7QJZG4YUBNB00W.html?iref=comtop_6_02

プロダクトデザイン学科、非常勤講師の國府理先生の2014年度最初の展覧会「國府理展 相対温室」が青森公立大学国際芸術センター青森で開催中です。

1970年生まれの國府先生は、自動車やプロペラ機など乗り物をモチーフとした作品で知られています。
子供の頃の「メカ」に対する憧れを形にしたようなこれらの作品は、実際に動かせるようにも作られており、多くの夢のマシン同様に、構造そのものが作家の世界観を体現しています。
近年は、人為的に植生を制御する装置やひっくり返った自動車の裏側に大地が広がる作品など、機械(人為)と自然を対峙させるような作品も多く手掛け、空想科学的な作品は、自然と機械の融和と対立を同時に内在し、空想的な未来像を通じて私たちの現在に様々な問いを投げかけます。

展覧会タイトルは、作品の姿でもある世界と人間の関係を相対的に俯瞰しうる装置としての温室を表しています。
圧倒的な新緑の森の中で、自然を考慮しながらも人為的な水平線を強調する安藤忠雄建築のギャラリーの内でみる作品は、作品世界と現実世界が入れ子状になり、生き生きとした実感として立ち現れてくることでしょう。



「國府理展 相対温室」
展示プランドローイング


期 間:4月26日(土)〜6 月22(日)(会期中無休)
日 時:10:00〜18:00
会 場 国際芸術センター青森 ギャラリーA、B
アーティスト:國府理(こくふ・おさむ)
入場無料
問合せ:青森公立大学国際芸術センター青森
    〒030−0134 青森市合子沢字山崎152−6




2014年4月9日水曜日

【展示会】「VENTURA LAMBRATE 2014」に出展


プロダクトデザイン学科のデザインプロジェクト「Design Soil」が、2014年のミラノサローネ期間にラブラーテ地区で開催される「VENTURA LAMBRATE 2014」に出展し、新コレクション「Taxonomy of Free」を発表いたします。






Taxonomy of Free


私たちは、自由を謳歌しているようで、その実、制約を受け入れて生活しています。
その制約を取り払うことで、生活はより豊かなものになるのではないでしょうか。
一方、自由とは、制約との対比の中で体感することができるものでもあります。

これまでできなかった事から、少し自由になるだけで、人は幸福感を感じる事ができます。
今回、私たちは”自由”について考えました。
各々が”自由”を象徴する物事、行為や感覚を選んでキーワードに設定し、そのキーワードから生まれたアイデアをプロダクトにしました。
コレクション「Taxonomy of Free」は、それぞれが捉えた”自由”の一端から生まれた作品たちです。


8 – 13 April 2014
VENTURA LAMBRATE 2014
VENTURA TEAM UP
Via Dei Canzi 19, 20134 Milan, Italy







Snofari , stool / low table / container


design: Junichiro OSHIMA 大島淳一郎
size: w.550 x d.280 x sh.380 / h.350
material: beech, urethan foam, fabric, leather strap


雪に閉ざされた地域の人々にとって、移動や荷物の運搬は困難なことでした。
彼らはソリを使うことで、その状況から解放されました。
 Snofari は、雪原で生活する人々が使うソリのように、家の中を滑走して移動する家具です。
暖かい場所や、日当りの良い場所、風が通る場所など、、、家の中で Snofari をソリのように引きながら、心地よい場所を探して自由に「旅」をします。
本体は収納になっており、クッション張りの座面を裏返すと、テーブルとしても使えます。








Coni , table lamp



design: Megumi WADA 和田愛美
size: w.200 x d.210 x h.280
material: vulcanized fiber or PVC, LED

「Free」とはシンプルであること。
「Free」とは簡単であること。
coni は単純な形(円)からシンプルな成形方法によって生まれるテーブルランプです。
切れ目が入った円形のシートを、円錐形に丸めて割りピンで固定し、LED照明ユニットを通すだけで組み立てることができます。
煩雑な構造や組み立ての煩わしさから解放された coni は、誰でも簡単に作ることができます。









Minamo , desktop organizer



design: Yukari TSUJIMOTO 辻本柚圭里
size: L / w.580 x d.290 x h.40
M / w.465 x d.290 x h.40
S / w.290 x d.115 x h.40
material: maple, nylon thread, steel

水面は船を支えることができる一方、簡単に通り抜けることができます。
そんな水面の振る舞いに豊かな自由を感じました。
Minamo は、細い糸によって作られた「面」を持った収納です。
細い糸からなる天面は小物や書類を置くことができ、一方で紙などを貫通させて保持することもできます。
Minamo の輝く表面や、Minamo の表面を通して物体がぼやけて見える様子は、あたかも水のようです。
Minamo は、きらきらと輝く水面のある箱庭のような景色を机上に作り出します。









Light Woods , floor light


design: Tomoya YOSHINO 吉野智也
size: φ.1,200 x h.2,000
material: oak, polypropylene, fluorescent bulb

ひとつのものを一緒に使う、あるいは、分けて使うということは、個人と集団の間を心地よく行き来する行為です。
「シェアする」ということは、自由のひとつの姿だと思います。
ポジティブな事の象徴である光をシェアする light woods は、光る花を咲かせた樹の姿をしたフロアライトです。
光が欲しい位置に、ランプを自由に動かすことができます。
ある時は光を集めて皆で笑い合い、またある時は光を分け合って、皆と一緒に居ながら自分の時間を過ごすことができます。