2014年4月9日水曜日

【展示会】「VENTURA LAMBRATE 2014」に出展


プロダクトデザイン学科のデザインプロジェクト「Design Soil」が、2014年のミラノサローネ期間にラブラーテ地区で開催される「VENTURA LAMBRATE 2014」に出展し、新コレクション「Taxonomy of Free」を発表いたします。






Taxonomy of Free


私たちは、自由を謳歌しているようで、その実、制約を受け入れて生活しています。
その制約を取り払うことで、生活はより豊かなものになるのではないでしょうか。
一方、自由とは、制約との対比の中で体感することができるものでもあります。

これまでできなかった事から、少し自由になるだけで、人は幸福感を感じる事ができます。
今回、私たちは”自由”について考えました。
各々が”自由”を象徴する物事、行為や感覚を選んでキーワードに設定し、そのキーワードから生まれたアイデアをプロダクトにしました。
コレクション「Taxonomy of Free」は、それぞれが捉えた”自由”の一端から生まれた作品たちです。


8 – 13 April 2014
VENTURA LAMBRATE 2014
VENTURA TEAM UP
Via Dei Canzi 19, 20134 Milan, Italy







Snofari , stool / low table / container


design: Junichiro OSHIMA 大島淳一郎
size: w.550 x d.280 x sh.380 / h.350
material: beech, urethan foam, fabric, leather strap


雪に閉ざされた地域の人々にとって、移動や荷物の運搬は困難なことでした。
彼らはソリを使うことで、その状況から解放されました。
 Snofari は、雪原で生活する人々が使うソリのように、家の中を滑走して移動する家具です。
暖かい場所や、日当りの良い場所、風が通る場所など、、、家の中で Snofari をソリのように引きながら、心地よい場所を探して自由に「旅」をします。
本体は収納になっており、クッション張りの座面を裏返すと、テーブルとしても使えます。








Coni , table lamp



design: Megumi WADA 和田愛美
size: w.200 x d.210 x h.280
material: vulcanized fiber or PVC, LED

「Free」とはシンプルであること。
「Free」とは簡単であること。
coni は単純な形(円)からシンプルな成形方法によって生まれるテーブルランプです。
切れ目が入った円形のシートを、円錐形に丸めて割りピンで固定し、LED照明ユニットを通すだけで組み立てることができます。
煩雑な構造や組み立ての煩わしさから解放された coni は、誰でも簡単に作ることができます。









Minamo , desktop organizer



design: Yukari TSUJIMOTO 辻本柚圭里
size: L / w.580 x d.290 x h.40
M / w.465 x d.290 x h.40
S / w.290 x d.115 x h.40
material: maple, nylon thread, steel

水面は船を支えることができる一方、簡単に通り抜けることができます。
そんな水面の振る舞いに豊かな自由を感じました。
Minamo は、細い糸によって作られた「面」を持った収納です。
細い糸からなる天面は小物や書類を置くことができ、一方で紙などを貫通させて保持することもできます。
Minamo の輝く表面や、Minamo の表面を通して物体がぼやけて見える様子は、あたかも水のようです。
Minamo は、きらきらと輝く水面のある箱庭のような景色を机上に作り出します。









Light Woods , floor light


design: Tomoya YOSHINO 吉野智也
size: φ.1,200 x h.2,000
material: oak, polypropylene, fluorescent bulb

ひとつのものを一緒に使う、あるいは、分けて使うということは、個人と集団の間を心地よく行き来する行為です。
「シェアする」ということは、自由のひとつの姿だと思います。
ポジティブな事の象徴である光をシェアする light woods は、光る花を咲かせた樹の姿をしたフロアライトです。
光が欲しい位置に、ランプを自由に動かすことができます。
ある時は光を集めて皆で笑い合い、またある時は光を分け合って、皆と一緒に居ながら自分の時間を過ごすことができます。